長野県警は2026年2月24日、長野県小谷村でバックカントリー滑走中に遭難した中国籍の18歳高校生の男女2人を救助した。
2人は23日午後2時過ぎ、「バックカントリーで滑走中に板が外れて動けなくなった」と消防に通報。
現場は小谷村千国乙の親沢付近、標高約1250メートルの斜面。
消防は2人にその場で動かずビバーク(野営)するよう指示した。
2人は樹林帯で強い風をしのぎ、一夜を過ごした。
24日の朝は冷え込みが厳しくなかったため、指示を守ったことが幸いしたとみられる。
警察は24日朝から捜索を開始し、午前9時半ごろに2人を発見。
午前11時半ごろ、警察隊員が同行して無事下山させた。
2人ともけがはなく、救助された警察官に対し、反省の言葉を口にしたという。
この事件は、長野県内で2026年に入って発生したバックカントリー関連遭難の1件。
県内では同年、バックカントリー遭難が17件発生し、2人が死亡、1人が行方不明となっている。
バックカントリーはゲレンデ外の非圧雪地帯を滑走するスタイルで、雪崩や道迷いのリスクが高い。
長野県は日本有数のスキー場が多く、冬季の観光客や外国人利用者が増加。
中国からの留学生や短期滞在者がスキーを楽しむケースも目立つが、事前の知識不足が遭難を招く事例が相次いでいる。
警察は救助後、注意喚起を強化。
「バックカントリーを滑走する場合は、入山前に地形図やルートをしっかり確認すること」「悪天候が予想される場合は計画を中止すること」など、事前の準備と慎重な判断を呼びかけている。
この遭難では、2人が消防の指示を遵守し、樹林帯で風をしのいだことが救助を早めた要因。
もし動いて迷い込んでいたら、捜索が難航し、低体温症などの危険が高まっていた可能性がある。
近年、日本では外国人観光客の増加に伴い、山岳遭難や遭難関連のトラブルが増加傾向。
特に冬季のバックカントリーは、言語の壁や装備不足が問題となりやすい。
中国籍の若者2人が高校生という点も注目され、留学生のレジャー安全教育の必要性が改めて浮上している。
長野県警は、今後もスキー場周辺のパトロールや啓発活動を継続する方針。
遭難者は無事だったが、こうした事件は救助隊の負担も大きい。
地元住民や関係者からは、「無謀な滑走を控えてほしい」との声も上がっている。
一方で、2人が反省の言葉を述べたことは、教訓として受け止めた証拠。
この事件を機に、バックカントリーを楽しむ全ての人が、安全意識を高めるきっかけになることを期待したい。
長野小谷村で高校生男女がビバーク、無事救助