愛媛県警は2026年2月26日、SNSを通じて投資話を持ち掛け、松山市在住の50代女性会社役員から現金600万円をだまし取ったとして、詐欺の疑いで東京都中央区在住の中国籍大学生ジュ・ジュ容疑者(23)を逮捕した。
容疑は詐欺。
ジュ容疑者は去年8月、詐欺グループのメンバーらと共謀。
SNSで女性に「高利回りの投資案件がある」などと持ち掛け、信頼を得た。
そして、愛媛県砥部町内の飲食店駐車場で、女性から直接現金600万円を受け取り、だまし取った疑い。
警察は、防犯カメラ映像や周辺の監視カメラなどの証拠から、ジュ容疑者を特定。
受け子として現場に現れた人物と一致したため、逮捕に踏み切った。
ジュ容疑者は「そんなことはやっていません」と容疑を否認している。
警察は捜査に支障があるとして、認否の詳細を明らかにしていない。
被害女性の総被害額は、この600万円を含め、手渡しと銀行振り込みを合わせて計9回、合計8100万円に上る。
女性は複数回にわたり大金を渡しており、詐欺グループの巧妙な手口がうかがえる。
警察は去年11月にも、同グループの別の受け子としてベトナム国籍の男を1000万円詐取容疑で逮捕済み。
これらの事件は同一グループによる組織的な特殊詐欺とみられ、国際的な受け子ネットワークの関与が疑われている。
近年、日本国内ではSNSを悪用した投資詐欺が急増。
特に訪日外国人や留学生を装った受け子が、現金受け取り役として活躍するケースが目立つ。
背景には、少子高齢化による労働力不足で外国人留学生が増加している一方、犯罪グループが彼らを低賃金で雇い、受け子に仕立てる手口がある。
全国の特殊詐欺被害額は2025年も高水準で、投資詐欺は特に高額被害が多い。
愛媛県内でも、松山や周辺地域で同様の被害相談が相次いでいる。
警察は「SNS上の投資話はほぼ詐欺。知らない相手に大金を渡さないで」と強く注意喚起。
また、防犯カメラの活用が逮捕につながった事例として、監視体制の重要性を強調している。
この逮捕は、詐欺グループの全容解明に向けた一歩。
ジュ容疑者の背後にいる指示役や資金の流れ、海外への送金ルートなども捜査対象だ。
女性被害者の多くは高齢者や独居で、孤独を狙った手口が横行。
家族や周囲の声かけが被害防止のカギとなる。
今後、国際捜査の協力も必要になる可能性が高い。
特殊詐欺は社会全体の課題。
早期の摘発と再発防止策が求められている。