警視庁特別捜査課は27日、貴金属会社の偽の刻印を入れた金塊を売却して得た資金をマネーロンダリング(資金洗浄)したとして、組織犯罪処罰法違反(犯罪収益隠匿)の疑いで、中国籍の会社役員楊暁東容疑者(39)=東京都渋谷区=ら男女3人を再逮捕した。楊容疑者が指示役とみられている。
逮捕容疑は、昨年3~4月、仲間と共謀して偽の刻印入り金塊を東京都千代田区の買い取り業者に売却し、得た現金を含む計約7億2700万円を暗号資産(仮想通貨)に交換。海外の取引所に開設した他人名義の仮想通貨口座に送金した疑い。
同課によると、容疑者らはこれまでに計約95億円を詐取し、その大部分を資金洗浄したとみられる。金塊の偽造・売却から仮想通貨経由での海外移転という手口が特徴で、大規模な国際的な犯罪収益隠匿事件として捜査が進められている。
この事件は、特殊詐欺や闇金などの犯罪収益を金塊や仮想通貨で洗浄する手口が近年増加している中での摘発事例として注目を集めている。警察当局は、こうしたマネーロンダリングネットワークの全容解明を急いでいる。
金塊売却益7億円超をマネロン疑い 中国籍3人再逮捕 警視庁 計95億円詐取か 仮想通貨で海外送金